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今月の花-2014.5.29-2
2014年5月29日 23時05分 |
ウラジロカンコノキ(裏白餲餬木) Glochidion acuminatum Muell. Arg.
コミカンソウ科 Phyllanthaceae カンコノキ属 Glochidion |
高さ4~5 mに達する小高木、小枝は灰褐色で有毛。葉は長楕円形または披針状長楕円形、長さ4~8 cm、 幅2~3 cm、 やや鈍頭または鋭頭、歪鈍脚、上面は中肋をのぞき無毛、下面は短柔毛を有し灰白色。葉柄は長さ2~3 mm。花は葉腋に束生。雌花は短毛を有 し、花梗は長さ5~7 mm、萼片は6個で長さ約1 mm。室果は扁球形、 3室からなり、短圧毛を有 し、径5~7 mm、花柱は短円柱形。奄美、徳、沖縄、石垣、西表。―台湾、南中国~印度(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2014.5.21 沖縄県名護市
撮影:2014.5.21 沖縄県名護市 |
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撮影:2014.5.21 沖縄県名護市
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撮影:2014.5.21 沖縄県名護市
撮影:2014.5.21 沖縄県名護市 |
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撮影:2014.5.28 沖縄県名護市 |
漢字名は「WEBLIO辞書の植物名辞典」に載っていましたが、正しいのか判りません。
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今月の花-2014.5.29-1
2014年5月29日 22時43分 |
ヒメハマナデシコ(姫浜撫子) Dianthus kiusianus Mak.
ナデシコ科 Carvophvllaceae ナデシコ属 Dianthus 絶滅危惧IA類(沖縄県) |
常緑の全株無毛の多年生草本、茎は根茎から2~3本を直立するが基部は斜上し高さ20~40 cmに達する。葉は狭長楕円形~倒披針形、鈍頭または円頭、全縁、緑色で光沢があり、長さ1~4
cm、 幅4~15 mm。 集散花序は1~数花、包は楕円形で針端に終り、薯筒は長さ15~20 cm、歯はやや芒端、花弁の舷部は紅紫色であるが辺縁は白色または混色、長さ10
mm 位、広くさび形で上縁に不斉の細歯牙があり、雄芯は10本でやや抽出し、花住は2本で抽出する。室果は円住形で長さ1.8cm位。奄美、徳、伊江、西表。―南九州、八丈(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2014.5.28 沖縄県宜野湾市(栽培)
撮影:2013.7.21 沖縄県伊江島 |
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撮影:2014.5.28 沖縄県宜野湾市(栽培)
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撮影:2013.7.21 沖縄県伊江島
撮影:2014.6.14 沖縄県伊江島 |
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撮影:2014.6.14 沖縄県伊江島 |
昨年の夏は、伊江島は雨が少なく、今にも枯れそうな状況でした。ちゃんと生き残って花を咲かせていると良いのですが、近い内に確認してきます。*(追加:6月14・15日に行ってきましたよ。1株だけ咲いているのを確認しました。)
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今月の花-2014.5.28-2
2014年5月28日 20時32分 |
カワラナデシコ(河原撫子) Dianthus superbus L. var. longicalycinus(Max.)Wi1lams
ナデシコ科 Carvophvllaceae ナデシコ属 Dianthus 絶滅危惧IA類(沖縄県) |
高さ30~60 cmに達する多年生草本で全株無毛。葉は線状披針形、粉白色、鋭尖頭、基部は合生してふくれた節部を抱き、長さ4~7 cm、 幅2~6(~10)mm。 花は3~8
個、淡紅色または白色、径4..5 cm位、包は3~4対、上方のものは漸次大きくなり、先端は短い凸端をなし、薯筒は長さ(2.5 ~) 3~4cmでやや長く、上方の包の3~4倍、花弁の舷部は長さ2~2.5cmで広倒卵形をなし、深く細裂し、舷部の基部にひげ毛があり、雄芯は10個で抽出する。?喜界(内藤氏)、久米島、渡名喜。一日本(本州~九州)、朝鮮、中国、台湾、なお種は満州、
樺太、シベリア、欧州に分布する。多和田によると久米島産は海岸に生え花は白色であるという。台湾の紅頭嶼に産するD. pygmaeus f. albiflorus Hosokawa, nomenも恐そらく同一物であろう(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2014.5.19 沖縄県宜野湾市(栽培)
撮影:2008.3.26 沖縄県渡名喜島 |
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撮影:2008.3.26 沖縄県渡名喜島
撮影:2011.1.17 沖縄県渡名喜島 |
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撮影:2008.3.26 沖縄県渡名喜島
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撮影:2008.3.26 沖縄県渡名喜島 |
あちこちで咲いていました。島では持ち出しを禁止して大事にしていました。久米島のものは白花だというので見たいですね。
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今月の花-2014.5.28-1
2014年5月28日 18時55分 |
コナミキ(小浪来)(アマミタツナミソウ) Scutellaria Guilielmi A. Gray.
シソ科 Labiatae タツナミソウ属 Scutellaria 絶滅危惧IB類(環境省)、 絶滅危惧II類(沖縄県)
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細い多年生草本で地下には細長い白色の匍枝をひき、茎は分岐して高さ20~30 cmに達し無毛または節部は多少有毛、茎の下部の葉は円心形、膜質、径
1 ~2 cm、各側5~6個の波状鈍鋸歯があり、両面は多少有毛。葉柄は長さ1~4.5 cmで有毛。茎の上方の葉は卵円形~卵形、長さ1~1.5
cm、 鈍頭、心脚~切脚、鈍鋸歯縁、両面ともに多少有毛、葉柄は長さ1 ~ 5 mm。花は葉腋に単生し、帯紫淡紅色~やや白色、小梗は長さ2~3
mmで萼とともに開出した細い腺毛を密布し、萼は花時長さ2.5 mmで果時5~6 mm、 花冠は長さ7~8 mmで筒部はわずかに曲る。分果は椀状で有翼、長さ1
~1.5 mm位。奄美、沖永、 沖縄。一日本(本州~九州)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2008.4.27 沖縄県大宜味村
撮影:2008.4.29 沖縄県名護市 |
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撮影:2006.10.29 沖縄県国頭村
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撮影:2008.4.29 沖縄県名護市 撮影:2006.10.29 沖縄県国頭村 |
花も5mmにも満たない、何でも無いような雑草のような気がしますが、これでも絶滅危惧種です。葉は対生し、葉腋に1個ずつ花が着くので2個づつ並んで咲くように見えます。
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今月の花-2014.5.27-2
2014年5月21日 21時45分 |
コウトウシュウカイドウ(紅頭秋海棠) Begonia fenicis Merr.
シュウカイドウ科 Begoniaceae シュウカイドウ属 Begonia 絶滅危惧II類(環境省)、 絶滅危惧II類(沖縄県) |
根茎は匍伏し、葉をつけ下根する。葉は長柄、斜円形、径 8~14 cm、斜水平に平開、斜心脚、急鋭尖頭、細歯縁、掌状10脈、草質、両面無毛。葉柄は長さ10~20
cm、托葉は3角状卵形、花序は長さ20~30 cm、上方は叉状に分岐し、10数花をつけ、小花梗は長さ5~15mm位。雄花、花被片は4個、白色、外方の2個は大きく円形で長さ1.5
cm位、内外の2片は小形で倒卵形をなし長さ1 cm位、雄芯は多数で長さ2.5 mm。室果は長さ1 cm位、不同3角形、 3個の不同の薄質の翼があり、2個の側翼は大きさ約1
cm、高さ5 mm位、ともに細脈が著しい。―石垣、西表、与那国。―台湾(紅頭嶼)、比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2011.7.20 沖縄県西表島
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撮影:2011.9.8 沖縄県西表島 |
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撮影:2011.11.2 沖縄県西表島
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撮影:2012.1.21 沖縄県西表島 |
マルヤマシュウカイドウとの違いは葉が丸っこいことです。また、より湿気のある所に生育しているような気がします。今の時期に咲いてるか確認していませんが、どうも花期は長いようですので、見られると思います。
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今月の花-2014.5.27-1
2014年5月27日 17時43分 |
マルヤマシュウカイドウ(丸山秋海棠) Begonia laciniata Roxb. var. formosana Hay.
シュウカイドウ科 Begoniaceae シュウカイドウ属 Begonia |
根茎は匍伏し、茎は太く、有條、高さ30~40 cm、 無毛。葉は長柄、無毛、斜卵形、長さ10~15 cm、幅7~12 cm、 斜心脚、鋭尖頭、不整歯牙縁または重鋸歯縁、掌状9~11脈、乾けば膜質。葉柄は長さ10cmに達する。托葉は3角状卵形で長さ
6mm。全形花序は少数花。雄花、花被片は4個、淡紅色、外方の2片は大きく広円形で径2 cm位、内方の2片は小形で倒卵形をなし長さ1.5 cm位、雄芯は多数で長さ4
mm位。室果は長さ1~2.3 cm、不同3角形、不同3翼、側方の2翼は大きく、大きな方は卵状3角形で鋭頭をなし、長さ1~2 cm。石垣、西 表。―台湾、なお基本種はヒマラヤ方面に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2008.5.26 沖縄県西表島
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撮影:2012.6.5 沖縄県西表島 |
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撮影:2008.5.27 沖縄県石垣島 |
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撮影:2012.6.5 沖縄県西表島 |
沖縄にもベゴニアの原種があることを知った時はビックリでした。それも2種がとも沖縄にあると聞いてなおのことでした。西表ではこれらの葉柄を砂糖漬けにして食べます。甘酸っぱくて美味しかったです。
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今月の花-2014.5.26-2
2014年5月26日 21時15分 |
シマミサオノキ(島操の木)(ホソバシマミサオノキ) Randia canthioides Champ. ex Benth.
アカネ科 Rubiaceae シマミサオノキ属 Randia |
高さ4~5 mに達する常縁の小高木で全株無毛、小枝はやゝ丸く径2 mm位。葉はうすい革質、長楕円状披針形または長楕円形、長さ8~17 cm、幅2~5
cm、 鋭尖頭、狭脚、全縁、両面ともに無毛、側脈は4~5対、第2次脈は細くやゝ不明。葉柄は長さ7~8 mm。節間は2~4 cm。花序は葉腋に生ずるきわめて短縮した散房花序でやゝ球状に集り、花序の軸は花軸より短い。花は白色で長梗を有し、萼は長さ1.5
mm、 外面は多少有毛、裂片は鋭頭。果実は球形、黒熟、径 8 mm 位。奄美、徳、沖縄、久米、石垣、西表、与那国。―台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2014.5.21 沖縄県名護市
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撮影:2012.6.5 沖縄県西表島 |
撮影:2014.5.21 沖縄県名護市 |
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撮影:2014.5.21 沖縄県名護市 |
林縁を車で見て歩いて変わった小さな花が咲いているのが目に入り撮影しました。知りませんでしたが、沖縄では神聖な木のようで、魔除け・祭祀用にも用いられているようです。
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今月の花-2014.5.26-1
2014年5月26日 20時45分 |
リュウキュウトロロアオイ(琉球黄蜀葵) Abelmoschus moschatus Medik.
アオイ科 Malvaceae トロロアオイ属 Abelmoschus
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高さ1 m 内外に達する1年生草本で全株粗毛を布く。茎は直立し て分岐する。葉は円状卵形~卵形、長柄,長さ6~15 cm、 種々の角形をなしかつ種々に分岐し、
裂片または稜角は通常3 ~5 個 (まれにさらに多数) で通常幅広く、鋭頭、心脚、鋸歯縁。花梗は長さ葉柄とほぼ同長、 小包は線形、約8 個、長さ1.5
cm。花冠は黄色で内部の基部付近は紫色で径10 cm 位、萼は長さ2 ~3 cm、1側で裂け、先端は鋸歯縁。室果は長楕円状卵円形、長さ5 ~
7 cm、粗毛を布き、種子はじゃ香の香りがある。各島。―台湾、其他の熱帯アジア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2008.5.27 沖縄県石垣島 撮影:2008.5.27 沖縄県石垣島 撮影:2014.5.20 沖縄県宮城島 |
オクラの花にそっくりです。実家は農家で、自家消費用に栽培していたので、最初はオクラが野生化したのかと思っていました。
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今月の花-2014.5.24-2
2014年5月24日 21時25分 |
シロバナノアサガオ(白花野朝顔) Ipomoea congesta R. Br. f. albiflora (Stone) Walker et Tawada insched
ヒルガオ科 Convolvulaceae サツマイモ属 Ipomoea |
白花であること以外はノアサガオと全く形態は一緒です。沖縄。―ミクロネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2013.3.24 沖縄県名護市 |
白花も清楚な感じで良い物です。
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今月の花-2014.5.24-1
2014年5月24日 21時5分 |
ノアサガオ(野朝顔) Ipomoea congesta R. Br.
ヒルガオ科 Convolvulaceae サツマイモ属 Ipomoea |
蔓性の多年生草本,茎は長くのび多少有毛。葉は卵心形,掌状脈,全縁またはと きとして3裂しその裂片は鋭頭,長さ5~15 cm, 鋭尖頭,深心脚,上面はやゝ無毛または脈上に
長い伏毛を散生し,下面は多少密に長い伏毛を布く。葉柄は長さ3~8 cmで有毛。花は腋生の長 梗上に通常3個をつけ,漏斗状,淡青色(まれに白色)で夕方には紅変し;包は狭披針形,鋭尖
頭,有毛またはやゝ無毛,長さ2 cm位;小包は包と同形でやゝ小形;萼片は卵状披針形,長さ1.5 ~2 cm, 幅4~8 mm, 尾状鋭尖頭,無毛または長毛を散生し;花冠は漏斗状で長さ4~5
cm, 無 毛,舷部は径5~7 cm。 室果はやゝ扁球形で径1~1.3 cm, 通常4室で4種子を有する。種子は 長さ5 mm位で暗褐色を呈し短毛を密布する。各島。―日本(伊豆七島,紀州以南,南九州),台
湾,其他の東南アジア,マレーシア,濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2013.3.28 沖縄県名護市
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撮影:2013.28 沖縄県名護市
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撮影:2013.3.28 沖縄県名護市 撮影:2014.4.21 沖縄県中城村 |
今の季節になると沖縄の至る所でこの花に出会えます。色にはバラエティが有っておもしろいですよ。
しかし、午後にはピンク色に近くなります。
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今月の花-2014.5.19-8
2014年5月19日 18時07分 |
カラスビシャク(烏柄杓) Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb.
サトイモ科 Araceae ハンゲ属 Pinellia |
通常畑地に生える多年生草本、地下に径 1 cm 位の円形の球茎があって1~2葉を生ずる。葉柄は細く、長さ10~20 cm 位で下部内側に1珠芽を有する。葉は3小葉からなり、小葉は卵状楕円形~長楕円形、まれに線状披針形、長さ3~12 cm、幅 1~5 cm、 鋭尖頭または鋭頭、鋭脚~鈍脚、やや無柄、往々3小葉の合点にも小珠芽を生ずる。花茎は葉柄よりやや長く、高さ20~40 cm、仏炎包は緑色または内面帯紫色で長さ6~7 mm、中央部以下は軽く巻いて筒をなし、舷部内面はビロード状を呈する。肉穂花序は下部に卵状尖頭の雌花を多数つけ、この部分は 仏炎包と完全にゆ合し、その上方に少し間をおいて長さ1 cm位の間に雄花を密生し、それより上は中軸が細長いむち状となり斜立する。雄花は無柄の葯だけからなり淡黄白色を呈する。沖永良部、沖縄群島、与那国。―日本(各地)、朝鮮、満州。―琉球列島産は筆者の見た範囲では包の内面は紫色を呈するムラサキハンゲ(f. atro- purpurea (Mak.)Ohwi(1952) - P. ternata var.- purpurea Mak. (1912)) の型である(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2007.3.18 沖縄県本部町 撮影:2007.3.18 沖縄県本部町 |
少し時期がずれたかもしれませんがオオハンゲと比較のため掲載してみました。
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今月の花-2014.5.19-7
2014年5月19日 17時50分 |
オオハンゲ(大半夏) Pinellia tripartita (Blume) Schott
サトイモ科 Araceae ハンゲ属 Pinellia 絶滅危惧IB類(沖縄県) |
地下に径 3 cm内外の球茎を有する多年生草本。葉は1~2個、葉柄は長さ30cm内外で緑色、葉身は3深裂またはやや3全裂し、長さ10~15
cm、深心脚、裂片は卵状楕円形、尾状鋭尖頭、辺縁には多少しわがある。花茎は高さ30 cm 内外、仏炎包は長さ5~11 cmで緑色、下部2~4
cmの間は花軸の雌花部とゆ合し、その少し上に雄花部があり、中軸の先端は長いむち状を呈して直立し長さ10~25 cmに達する。喜界、奄美、沖永良部、沖縄(正宗氏)、伊平屋、伊良部。―日本(美濃以南西)、四国、九州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2012.5.25 沖縄県大宜味村 撮影:2012.6.23 沖縄県大宜味村 撮影:2012.5.25 沖縄県大宜味村 |
崖っぷちに生育していて、こわごわと撮影しました。生育場所はH先生に教わりました。有り難うございました。
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今月の花-2014.5.19-6
2014年5月19日 17時10分 |
リュウキュウハンゲ(琉球琉球半夏) Typhonium blumei Nicolson et Sivadasan
サトイモ科 Araceae リュウキュウハンゲ属 Typhonium |
地下に小さい塊茎を有する多年生草本。葉は2~5個根生し長さ10~30cmの葉柄を有し、広心状矢じり形、長さ6~18 cm、 幅 3~9 cm、中央裂片は広卵形、短鋭尖頭、側裂片は開出して小形、鋭頭。花梗は根生し長さ5~8
cm。 仏炎包は長さ10 cm 内外、暗紫紅色、筒部は狭卵形で長さ15~18 mm、舷部は卵状披針形で尾状鋭尖頭をなし長さ8~12 cm、付属体は尾状で帯紫色、長さ10~15
cm、径 3~5 mm、 鋭頭、雌花部の上部には刺毛状の中性花を密生し、雄花は3個の雄芯を有し、花糸はほとんど 0、雌花は1個の雌芯からなり、子房は1室。液果は小
形。各島。―日本(大隅、薩摩両半島以南)、台湾、南中国~印度(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2012.5.27 沖縄県国頭村 撮影:2011.11.26 沖縄県西表島 撮影:2011.11.26 沖縄県西表島 |
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大学時代に間借り先の庭で咲いているのを初めて見て、不思議な色合いと形に感動したのを覚えています。
今月の花-2014.5.19-5
2014年5月19日 14時40分 |
ヤエヤマコクタン(八重山黒檀)(リュウキュウコクタン 、クロキ、ゾウゲボク) Diospyros ferrea(Willd.)Bakhauizen var. buxifolia(Rottb.)Bakhauizen
カキノキ科 Ebenaceae カキノキ属 Diospyros 準絶滅危惧(環境省) |
枝の分岐の多い常緑の中高木、樹皮は平滑で黒褐色、小枝は灰褐色を呈し1年枝には多少褐色の絹毛を布き、冬芽は裸芽で褐色の粗毛がある。葉は硬い革質で倒卵形~倒卵状楕円形、長さ3~6.5
cm、鈍頭または円頭ときとして多少凹頭、無毛、側脈は細く細脈とともに両面にやゝ突出する。葉柄は長さ2~3mm。雄花は1年枝の葉腋に生じ、長さ1
cm位の短梗上に1~3個を生じ、長さ3~4 mm、萼は深い椀状で先端は3浅裂し外面には褐毛を有し径2.5~3 mm、 裂片は円頭または鈍頭、花後増大し果時には径7~8
mmとなり、花冠は鐘状で長さ3 mm 位、裂片は長楕円形、雄芯は6~12個。雌花では 雄芯は0、子房は 3~4 室、花柱は先端3岐する。果実は楕円形で黄熟し、長さ8~14
mm、1種子を有し、はじめ絹毛があるがのち無毛となる。種子は扁平で長さ1cm、幅 5 mm位で黒色を呈し光沢がある。沖縄、八重山群島。―台湾、南中国~印度、セイロン、マレーシア、
ミクロネシア。奄美群島には栽培品はあるが野生は見られない(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2012.5.27 沖縄県国頭村(雌花)
撮影:2012.5.57 沖縄県国頭村(雌花) |
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撮影:208.5.28 沖縄県(雄花)
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撮影:2011.9.25 沖縄県国頭村 |
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撮影:2012.5.27 沖縄県国頭村(雄花) |
沖縄ではクロキと呼ばれるのが一般的で、庭木や街路樹として植栽されています。掲載画像は全て植栽樹を撮影しました。文中には果実は黄熟と書かれていますが赤熟します。材は三味線に利用すると聞いています。
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今月の花-2014.5.19-4
2014年5月19日 11時34分 |
トキワガキ(タイワンマメガキ)Diospyros Morrisiana Hance
カキノキ科 Ebenaceae カキノキ属 Diospyros |
常緑の中高木、樹皮は帯紅黒色を呈し老木では鱗片状に剥離する。幼條ははじめ褐色の伏毛を有するが後には無毛となる。葉は楕円状長楕円形~広倒披針形、長さ5~12
cm、 幅2.5~3.5 cm、革質、両面ともに無毛。短鋭尖頭鈍端、鋭尖脚~鋭脚、側脈は 5対位で細脈は細く下面にわずかに突出する。葉柄は長さ5~10mmでやゝ無毛。雄花は腋生、長さ1
mm位の短梗上に1~2 個を生じ点頭し、小花梗は長さ1 mm以下、萼は広倒円錐形で4歯を有し径 3 mm位、外面には褐色圧毛を密布し、花筒は鐘形で先端は4
裂し長さ6 mm位、雄芯は 16 個で花糸はほとんど0。雌花は雄花と同形同大で退化雄芯 4 個を有し、子房は無毛。果実はやゝ球形で黄熟し径1.5~2
cm、種子は扁平で長さ1 cm、幅5 mm 位、宿存萼はやゝ 4角形で径7 mm位。奄美、徳、沖永、沖縄群島、石垣、西表、与那国。―日本(伊豆以西~九州)、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2012.5.23 沖縄県名護市
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撮影:2012.5.23 沖縄県名護市 |
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撮影:2012.2.10 沖縄県名護市 |
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撮影:2012.5.23 沖縄県名護市 |
何回か通って花を撮影した。かわいらしい小さな花を木一杯に付けたが、雄木のようで結実は見られなっかた。どこかに雌木がないかな?果実も撮影したいです。
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今月の花-2014.5.19-3
2014年5月19日 10時30分 |
オキナワマツバボタン(沖縄松葉牡丹)(オオシュスラン) Portuiaca okinawensis Walker et Tawada
スベリヒユ科 Portulacaceae スベリヒユ属 Portuiaca 絶滅危惧IA類(環境省) 絶滅危惧IB類(沖縄県) |
多肉の多年生草本、茎は太い根茎からやや束生し無分岐または疎に分岐し高さ5~10cm。葉は短柄、互生、狭楕円形~長楕円状楕円形、鈍頭、鈍脚または円脚、長さ3~5
mm。花は頂生、単立、無梗、径1 cm位、黄色、花弁は5個、広倒卵形でやや凹頭;萼は2枚、狭卵形、鈍頭、膜質、長さ3~4 mm、子房は球形で長さ0
.5mm位、花柱は糸状で先端は3岐し長さ5 mm位、雄芯は10本、花糸は糸状で長さ2 .5mm。果実は球形、長さ1.7mm位、下から1/3の所に関節があって横に裂開し頂端に点状の柱頭を残す。奄美(今里)、徳(与那間)、沖縄(万座毛)、久米、粟国、渡名喜。一固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2013.5.17 沖縄県恩納村
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撮影:2007.6.2 沖縄県読谷村
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撮影:2007.9.27 沖縄県恩納村
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撮影:2013.5.17 沖縄県恩納村 撮影:2007.6.2 沖縄県読谷村 撮影:2007.6.24 沖縄県読谷村 |
ゴツゴツした隆起珊瑚礁の隙間で、鮮やかな黄色の花を咲かせている様は何ともいえずかわいらしい。
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今月の花-2014.5.19-2
2014年5月19日 1時25分 |
シマカナメモチ(島要黐) Aronia wrightiana Maxim. ←Photnia
バラ科 Rosaceae カナメモチ属 Aronia |
高さ4~5mの小高木で全株無毛。葉は倒卵状長南円形~狭長楕円形、長さ6~10 cm、 鈍頭またはやや鋭頭、狭脚、微鈍鋸歯縁、硬革質。散房状円錐花序は頂生で径10 cm 以下。花は白色で径8mm位;、萼は有し、 雄芯は20個、子房は2室。果実は球形、径7~8mmで赤熟する。徳、沖永、沖縄,、伊平屋、久米、石垣、西表。―小笠原(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2014.4.27 沖縄県伊平屋島
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撮影:2013.6.8 沖縄県国頭村 |
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撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2008.5.23 沖縄県国頭村 |
バラ科なので良いにおいがするのかな?今度臭いを嗅いでみます。
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今月の花-2014.5.19-1
2014年5月19日0時55分 |
ヤンバルアカメガシワ(山原赤芽槲) Melanolepis multiglandulosa (Reinw. ex Blume) Rchb.f. et Zoll.
トウダイグサ科 Euphorbiaceae ヤンバルアカメガシワ属 Melanolepis |
高さ4~10mに達する小高木で多少ぬか状の星毛を布く。葉は卵状円形、長さ10~25 cm、 鋭尖頭、心脚、 3~5裂するかまたは無分裂、粗低鋸歯縁または波状縁。葉柄は葉身とほぼ同長。円錐花序は枝の上方の葉腋からでて、長さ20cmに達し、星毛を布く。花は帯緑黄色。雄花は花序の上方に束生し、萼片は花時反曲し、楕円状披針形、長さ7 mm。室果は球形、径7 mm、平滑、裂開し、 1~2 個の種子を出す。沖縄、宮古、石垣、西表。―台湾、其他の熱帯アジア、ポリネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2008.5.25 沖縄県西表島
撮影:2011.7.22 沖縄県西表島 |
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撮影:2013.6.3 沖縄県南大東島
撮影:2011.7.22 沖縄県西表島 |
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撮影:2011.7.22 沖縄県西表島
影:2008.1.13 沖縄県西表島
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目立たない花ですが、この時期に咲き始めるようです。
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今月の花-2014.5.17-2
2014年5月17日 22時15分 |
タカナタマメ(高鉈豆) Canavalia cathartica Thou.
マメ科 Fabaceae ナタマメ属 Canavalia |
近海地に生える大形の多年生蔓草、葉は3出、小葉は卵形~卵円形、長さ8~15 cm、通常短鋭尖頭、円脚。花は花軸の先端に対生し、長さ4cm位紅紫色。莢は幅広く、ふくれ、長さ10~14
cm、 幅4cm位, 約6種子、種子は隋円形、褐色、多少扁圧、平滑。与論、沖縄群島、八重山群島。台湾、南中国~印度、マレーシア、ポリネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2012.5.30 沖縄県伊平屋島 撮影:2011.10.4 沖縄県西表島 |
葉先がかなり尖っているのが判ります。
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今月の花-2014.5.17-1
2014年5月17日 20時47分 |
ハマナタマメ(浜鉈豆) Canavalia lineata(Thunb.)DC.
マメ科 Fabaceae ナタマメ属 Canavalia |
通常海岸に生える大形の多年生蔓草。葉は3出、小葉はやや革質、広倒卵状隋円形~倒卵円形、やや鈍頭~円頭または凹頭長さ幅ともに8~15 cm。葉柄は長さ8~12 cm。総状花序は腋生、20~40 cm、上端付近に数対の花をつける。花は淡紅紫色、長さ4cm位、 萼は2唇裂、上唇は大形で2裂し、下唇は小形で3裂し、旗弁は幅3 cmで凹頭。莢は長さ8~12 cm、 幅2.3~3 cm、成熟すれば多少ふくれる。各島海岸。―日本(本州~九州)、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2012.9.5 沖縄県伊江島
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撮影:2012.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2007.9.30 沖縄県国頭村 |
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撮影:2012.9.5 沖縄県伊江島 |
ハマナタマメとタカナタマメが沖縄には自生していますが、素人目にはほとんど区別が付きません。葉先がこちらの方が尖っていないと言うだけのようです。
また、4月に行った石垣島の植物をアップしました。
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今月の花-2014.5.15-2
2014年5月15日 10時10分 |
イソノギク(磯野菊)Aster Asa-Grayi Makino
キク科 Asteraceae シオン属 Aster 絶滅危惧IB類(環境省) 絶滅危惧IA類(沖縄県)
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やや無毛の多年生草本、茎は分岐し斜上または倒伏し長さ15~40 cm に達する。根葉はへら形で無柄、長さ1~4 cm、幅 4~10 mm、円頭、漸尖脚、全縁で粗毛縁、洋紙質~多肉質。茎葉は多数散在し、へら形、長さ18~32
mm、幅 3~5 mm (まれに9×1.7 cm),鈍頭、漸尖脚、上葉は漸次小形となり花の下では包状となる。頭花は単生または疎な散房状につき、
径 2.5~3.5cm、淡青紫色。総包は半球形で幅 18~20 mm、 長さ7~9 mm、包片は2列でやや同長、緑色、披針形で鋭尖頭、背面には1脈があり、無毛または微毛を有し、辺縁には往々長粗毛がある。周縁花
は1列で花冠は長さ10~16 mm、中心花は長さ4.5 mmで5歯性。痩果は扁平な倒卵形で長さ4 mm 位、粗毛をやや密に有する。中心花の冠毛は汚赤色で長さ3
mm。舌状花の冠毛は長さ2.5 mm。奄美、沖永、沖縄(西海岸)、海岸の岩上または断崖上。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2011.11.23 沖縄県恩納村
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撮影:2011.11.23 沖縄県恩納村 |
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撮影:2012.5.27 沖縄県恩納村 |
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撮影:2011.11.23 沖縄県恩納村 |
海岸の断崖付近に生えています。年中開花が見られるようです。
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今月の花-2014.5.15-1
2014年5月15日 2時20分 |
ハマウツボ(浜靫) Orobanche caerulescens Stephan ex Willd.
ハマウツボ科 Orobanchaceae ハマウツボ属 Raphiolepis 絶滅危惧IB類(沖縄県) |
海岸のカワラヨモギまれにヒメヨモギの根に寄生する1年生草本。茎は単一で太く、花穂とともに高さ10~35 cm、鱗葉とともに黄褐色を呈しはじめ白色の長軟毛を有する。鱗葉は茎に疎につき卵状披針形をなし長さ1~1.5
cm。穂状花序は密花、包は狭3角形;萼は杯状で膜質を呈し長さ花冠の約半長;花冠は唇形で長さ1.5 cm位、紫色を呈し外面,は多少有毛。室果は狭楕円形で長さ1
cm 位、種子は多数で微小。奄美(笠利)、沖縄(伊地)、久米、伊平屋。―日本(北海道~九州)、朝鮮、台湾、中国、東亜(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2012.5.30 沖縄県伊平屋島 撮影:2014.4.27 沖縄県伊平屋島 |
海岸沿いの砂が吹き上げてくるような場所のオトコヨモギ?の中に咲いていました。
沖縄本島では護岸工事で寄主植物自体が見当たらなくなっているので見たことがありません。
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今月の花-2014.5.14-4
2014年51月14日 22時07分 |
ホソバシャリンバイ(細葉車輪梅) Raphiolepis umbellata (Thunb.) Mak. var. liukiuensis Koidz.
バラ科 Rosaceae シャリンバイ属 Raphiolepis |
基本種に比べ通常内陸の山地に生じ、葉は細長く狭長楕円形または倒披針状長楕円形。奄美、沖縄。―固有。基本種との間に中間型が多く区別困難なることがある(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2013.5.12 沖縄県名護市 |
シャリンバイより開花期が1ヶ月ほど遅れるような気がします。
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今月の花-2014.5.14-3
2014年5月14日 19時37分 |
カジノキ(梶の木) Broussonetia papyrifera (L.) L' Herit. ex Ventenant
クワ科 Moraceae コウゾ属 Broussonetia |
落葉の小高木、樹皮は帯紫黒褐色で浅く縦裂し、新条には紅褐色の皮目を散在し、 栽培形では低木状で太い毛のある小枝を有するのが常である。葉は通常茎の頂部では対生するが生長するにつれ互生し中には対生と互生を交互に示すものがあり、卵形、長さ7~15
cm、粗鋸歯 縁、多少歪状心脚、若木の葉は3~5裂、上面は暗緑色でざらつき、下面は有毛。葉柄は長さ2.5 ~6 cm。 雌花序は球形で径1 cm内外、花梗は鮮緑色。果実は球形の桑果で径1.5~2
cm、果肉中 に微細な種子がある。各島。-おそらく南中国方面の原産と考えられるが現今はアジアの暖帯か ら熱帯、ポリネシアに分布する。 |
雌花序 撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村
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雌花序 撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村
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撮影:201.2.7.1 沖縄県石垣島
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雌花序 撮影:2007.3.31 沖縄県東村 雄花序 撮影:207.3.31 沖縄県東村 撮影:2012.7.1 沖縄県石垣島 |
今年はあちこちに行っても雄花序が見つけることが出来なかった。果実は美味しそうだけど食べられるのかしら?
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今月の花-2014.5.14-2
2014年5月14日 19時00分 |
カカツガユ(和活が油) Meclura cochinchinensis (Lour.)Corner
クワ科 Moraceae ハリグワ属 Meclura |
刺でよじ登る常緑の藤本で大きなものは高さ10~15m幹の直径10 cm に達する。心材は黄色。若木の小枝には内曲する刺があるが老木ではかぎ、枝を折れば葉とともに白色の乳腋をだす。芽と托葉には汚黄色の綿毛がある。葉は楕円形~倒卵形、全縁、やゝゝ革質、鈍頭または円頭、微芒端、長さ4~7 cm、幅2~3.5 cm、辺縁はわずかに内曲する。葉柄は長さ5~20 mm、球形の頭状花序は腋生、有柄、集合果は径1.5~2 cm.、黄熟し、生食出来る。各島。一日本(近畿以南の本州~九州)、台湾、中国~印度、マレーシア、濠州、東アフリカ(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
撮影:2007.5.19 沖縄県東村
撮影:2007.5.19 沖縄県東村 |
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撮影:2014.5.11 沖縄県伊計島
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撮影:2014.5.11 沖縄県伊計島
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撮影:2014.5.11 沖縄県伊計島 撮影:2014.5.11
沖縄県伊計島 |
なかなか沖縄本島では見かけられないように思います。秋には赤熟して食べられるようなので、チャレンジしてみたいです。
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今月の花-2014.5.14-1
2014年5月14日 18時00分 |
イジュ(伊集?) Schima Wallichii ssp. liukiuensis (Nak.) Bloemb.
ツバキ科 Theaceae ヒメツバキ属 Schima |
高さ20m直径50~100 cm に達する常緑の高木、 樹皮は褐色で厚い。葉は枝頭に束生し、卵状長楕円形~披針状長楕円形、長さ10cm内外、幅3~4
cm、 鋭尖頭または鋭頭、くさび脚、低い鈍鋸歯縁または波状縁。葉柄は長さ1.5~2.5 cm。花は頂生、総梗を有し、花梗は強剛、花冠は径3 cm位、白色または淡紅色、萼の下部には
2 枚の早落性で紅色の包があり、萼は卵円形、毛縁、長さ3 mm、鈍頭、背面は無毛、花弁は長さ2 cm位、雄芯は長さ7mm位。室果は扁球形、木質、径2
cm 位、 5裂開、種子は扁平、有翼、長さ8 mm。奄美、徳、沖縄、久米、石垣、西表。―固有なお基本種はヒマラヤからマレーシアに分布する(琉球植物誌追加訂正版
初島住彦著から引用)。 |
撮影:2008.6.21 沖縄県国頭村
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撮影:2008.6.21 沖縄県国頭村
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撮影:2007.11.17 沖縄県国頭村 |
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撮影:2006.5.7 撮影地不明 |
北部に向け車を走らせると、恩納村当たりや、高速道の石川あたりから道路沿いにも樹冠一杯にこの花が咲いているのが見られます。ほとんどの花は白色で、まだ淡紅色のものは見たことがない。
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今月の花-2014.5.13-3
2014年5月13日11時50分 |
デイゴ(梯梧) Erythrina variegata L. var. orientalis (L.) Merr.
マメ科 Fabaceae ディゴ属 Erythrina |
高さ15mに達する落葉の高木、枝条は太く丈夫で多数の鋭い刺を有する。葉は3出;小葉は広卵形、長さ8~18 cm、鋭尖頭、広いくさび脚。総状花序は頂生で有毛、密花長さ25
cmに達する。花は大形で赤色、旗弁は卵形または卵円形で長さ7~9 cm、翼弁と竜骨弁はほぼ同長で萼より短く、萼は長さ約4cmで先端は5個の短歯に分れる。莢は長さ10~25cm、幅1.5~2
cm種子間はくびれ、種子は長さ1.5~2cm。各島、時として栽培から逸出。―印度原産で旧世界の熱帯には広く植られている。(琉球植物誌追加訂正版
初島住彦著から引用)。 |
撮影:2006.5.4 沖縄県沖縄市
撮影:2012.4.18 沖縄県大宜味村 |
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撮影:2014.5.12 沖縄県東村
撮影:2012.4.18 沖縄県大宜味村 |
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デイゴは沖縄の県花になっています。材は漆器の材料に使われると聞いています。冬が寒く、葉が全部落ちると樹一杯に咲くような傾向があります。熱帯性の花木の傾向かな?いつの頃沖縄に入ってきたのかは判らないけれど、あまり表には出さない沖縄県民の熱い血潮を感じる花です。県花に選定されたのが判るような気がします。
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今月の花-2014.5.13-2
撮影:2006.5.16 沖縄県八重瀬町 |
街路に植栽され、樹一杯に黄金色の花を咲かせてとても素晴らしいです。沖縄では4月頃から見かけられます。
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今月の花-2014.5.13-1
2014年5月13日10時8分 |
リュウキュウテイカカズラ(琉球定家葛) Trachelospermum asiaticum (S. et. Z.) Nakaivar. liukiuense (Hats.) Hatusima,
comb. nov.
キョウチクトウ科 Apocynaceae テイカカズラ属 Trachelospermum |
常緑の藤本、 1年枝は初め褐色の短粗毛を有するが後には無毛またはやゝ無毛となる。葉は対生、倒卵状楕円形~倒卵状長楕円形、長さ通常4 ~5(
3~10)cm、幅2~3 cm、 短鋭尖頭、鈍端、鋭脚~鋭尖脚、全縁、革質、上面は無毛、下面ははじめ特に中肋上に微毛を散生するが後無毛となる。葉柄は長さ5mm内外で微毛がある。頂生または腋生の集散状円錐花序は幅3~5
cm、 集散花序は2~3花、総花梗は長さ2~3cm、小梗は長さ3~5 mm 、小包は卵形、長さ1 mm位で縁毛があり 、萼は5深裂し、裂片は卵状楕円形~狭卵形、鈍頭、縁毛があり、長さ0.5~0.7mm、背面は無毛または微毛があり、花冠は白色、筒部は長さ3~5
mm、1/3~3/5以上はふくれ、裂片は歪倒卵状楕円形、長さ5~6 mm、幅6 mm位。骨突は長さ20~30cm、径4mm、種子は線状長楕円形、長さ1.5
cm 、幅2 mm位、種髪は長さ3 cm位。各島。―日本(大隅半島、佐多岬以南)、台湾。なお基本種は本変種に比べ萼片は長く日本と南鮮に産する。(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用) |
撮影:2014.5.12 沖縄県大宜味村
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撮影:2012.4.19 沖縄県国頭村
撮影:2012.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2012.5.31 沖縄県伊平屋島 |
5月は沖縄は梅雨に入ります。その雨の中の林縁を走ると、樹木に巻き付き白い花を咲かせたこの植物に出会えます。車を止めて窓を開けると良い香りがしてきます。花は終わりかけると黄色ぽく変色します。しかし、最初から黄色ぽい花もあるようです。棘もないのでフェンスに絡ませたい花です。
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