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素人の横好きでこのサイトをやっています。間違い、ご意見等有りましたら連絡ください。tsugu0619@yahoo.co.jp
今月の花-2012.10.31-1
2012年10月31日 19時25分
ヤツガタケキスミレ(八ヶ岳黄菫)Viola crassa ssp. borealisvar. yatsugatakekeana H. Takahashi
 高山に咲くタカネスミレの亜種で、八ヶ岳の特産種です。草地や、コマクサが生育するような砂礫の斜面で見られます。葉の表面に光沢はなく、葉脈上に微毛があります。花柱の上部に突起毛が無く、苞葉が花柄の下に付くようです。礫の隙間から長い茎を伸ばして葉を展開します。
撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:スミレ科 Violaceae スミレ属 Viola 

 漸くこのスミレが咲く地点まで登ることが出来ました。しかし、下山はくたくたになり大変でした。この花は、ロープで囲まれた中に咲いていて細かい観察は出来ませんでした。
 
今月の花-2012.10.29-3
2012年10月29日 18時35分
タイワンショウキラン(台湾鍾馗蘭) Acanthephippium sylhetense Lindle.
 暖地の石灰岩山地の林床に生育する地生ランです。卵状円柱形の偽球茎は直立し、数個が接して並び、長さ10cm、先に2~3葉をつけます。葉は楕円形で、長さは20~30cmあります。葉には9脈が有ります。花序は側生し、3~5花をつけます。花の縁片部は赤紫色、唇弁の先端は黄色で長さ4cm程です。奄美大島、屋久島、沖縄島、西表島、東南アジア、ヒマラヤ東部、インド、台湾等に分布するようです。
撮影:(左、中)2012.6.16、(右)2012.6.13 沖縄県
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae エンレイショウキラン属 Acanthephippium 絶滅危惧IA類(環境省)

 5,6年探し回ってようやく花に巡り会えました。ハブもいっぱい生息していそうな林内を踏み分けて、雨の中での会見でした。いつまでもそこに生育していられるように願っています。
イリオモテヒメランの開花状況の写真をバックナンバーH23年11月に加えました。
 
今月の花-2012.10.29-2
2012年10月29日 16時40
ジャコウキヌラン(麝香絹蘭) Zeuxine odorata Fukuyama
 暖地の自然林の林床に生える地生ランです。茎は匍匐し、先は直立します。開花時の草丈は、30~50cmです。長さ5~10cm、斜楕円形の葉を5~6枚互生します。総状花序は頂生し、10~20花をつけます。花は淡緑白色、半開し、花弁は広半卵形~斜鎌状楕円形、長さは7mm程度です。唇弁は長さ9mm、Y字状になります。沖縄島、石垣島、与那国島、台湾に分布するようです。
撮影:2012.5.14 沖縄県石垣島
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae キヌラン属 Zeuxine 絶滅危惧Ⅱ類(環境省)

 花にはジャコウ臭があるようですが、残念ながら嗅いでみませんでした。もう一度会って、もっとアップで撮影もしたいです。属名は大場秀章編著 「植物分類表」に従いました。
 クモランの開花状況の写真をバックナンバーH23年12月に加えました。

 
今月の花-2012.10.29-1
2012年10月29日 11時40分
オオバヨウラクラン(大葉瓔珞蘭) Oberonia makinoi Masamu.
 常緑樹の樹幹に生える着生ランです。草丈は5~15cmで、5~8mmの幅の扁平な葉を互生します。茎頂に花序をつけ、赤褐色の小さな花を多数密に輪生させます。ヨウラクランに似ていますが本種の方が大型です。花の唇弁の中裂片はヨウラクランより浅く2裂し、花もやや密に着くようです。四国、九州、紀伊半島、沖縄に自生します。
撮影:2012.10.12 沖縄県国頭村
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ヨウラクラン属 Oberonia 絶滅危惧IA類(環境省)

 台風17号(9月28~29日)の被害はすさまじい物でした。至る所に倒木が有り、木々の葉も吹き飛ばされ、林内がすごく明るくなっていました。その中の大きな倒木の枝にこのランが着生していました。普段見かけるヨウラクランに比較して大型なのでこの名を採用しました。しかし、花はすごく小さく違いが分かりませんでした。
 
今月の花-2012.10.21-4
2012年10月21日 21時18分
ホザキヒメラン(穂咲姫蘭) Malaxis latifolia Smith
 常緑広葉樹林下に生育する>夏緑性の地生ランです。草丈は20~30cmで、長楕円形の葉を4~5枚つけます。小さな花を花茎の先に穂状に密生させます。西表産の物は開花初めは帯黄緑色で、後にオレンジ色を帯びてきます。沖縄本島産は紫褐色を呈します。萼片と花弁は前方に湾曲し垂れ下がります。偽球茎は円柱形で、長さ10㎝程度になります。
 沖縄島、石垣島、西表島、与那国島、東南アジアに分布するようです。

 
撮影:(左)2012.6.24 沖縄県東村(栽培)、(中)2012.7.21 沖縄県西表島、(右)2012.1.25 沖縄県国頭村
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ヤチラン属 Malaxis 絶滅危惧ⅠA類(環境省)

 
「唇弁は長さ幅とも2mm位、3裂」と琉球植物誌にあるが、画像を拡大してみてもどれが唇弁に相当するのか確認できない。唇弁が逆向きに付いているのだろうか?
今月の花-2012.10.21-3今月の花-2011.11.4
2012年10月21日 20時39分
コクラン(黒蘭) Liparis nervosa (Thunb.) Lindl.
 常緑の林床に生える小型の地生ランのひとつです。細長い棒状の偽球茎の先から、3~10程の暗赤紫色の花を総状に咲かせます。花茎は高さ20~30cm。花の直径は1cm足らずで、側花弁は細く反り返る。唇弁は丸っぽくて中央が前に突き出します。偽球茎は多肉質、緑色で、細長い円筒形をしています。葉鞘が偽球茎を包み、葉身はやや歪み左右非対称楕円形で、茎の先端に2、3枚程度がつきます。先端はとがり、葉面は葉脈に沿って溝状にくぼむ。果実は先が太い棒状で立ちます。
 本州(茨城県以南)、四国、九州に分布し、国外では中国と台湾に知られています。

撮影:(左、中)2012.5.18 沖縄県東村、(右)2012.5.5 沖縄県国頭村
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae クモキリソウ属 Liparis 

 なかなかユウコクランとの違いが分からず、ユウコクランと思っている物の中に紛れているのかと思っていた。しかし、今年巡り会え、違いが確認できた。

今月の花-2012.10.21-2
2012年10月21日 17時30
ムカゴサイシン(零余子細辛) Nervilia nipponica Makino
 常緑樹の林床に生える地生ランです。花茎は5~10cm程度で、帯紫色の花茎に1花をつける。しかし、下向きにわずかに開くだけである。花後に幅とも2~4cmの5角形の1葉を出す。地下に小さな球茎がある。全体が淡褐色で、花は唇弁が白色で紫色の斑点がある。花期は沖縄では4月下旬~5月上旬のようである。、
 沖縄本島、石垣島、本州(関東地方以南)、四国、九州、韓国(済州島)に分布するようです。


撮影:(花)2012.5.5 (葉)2011.11.2 沖縄県国頭村
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ムカゴサイシン属 Nervilla 絶滅危惧ⅠA類(環境省)

 イノシシが荒らしてあり、球茎が露出していました。沖縄本島ではココ1カ所が生育地のようなので回復するのを願いながら植え直しておきました。台湾には近縁の Nervilla alishanensisT. C. Hsu, S. W. Chung & C.M. Kuoが分布しています。

今月の花-2012.10.21-1
2012年10月21日 16時39分
和名ナシ Gastrodia calausa T. C. Hsu, S. W. Chung & C.M. Kuo??
 広葉樹林下に生育する高さが5cm程度になる腐生性ランです。開花はほとんどしないと思われます。萼の表面はイボ状の突起に覆われていました。


撮影:2012.2.26 沖縄県北部
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae オニノヤガラ属 Gastrodia

 雨の降る日に、カメラに水が入らないか心配しながら無理をして撮影してきました。雨滴が付いたりで少しピンぼけです。名前が確認できていませんが、台湾名の「閉花赤箭」に相当するのではと思っています。今の所、沖縄ではココの1カ所が産地なので、詳細は専門家に任せるとして、掘り採ったり、花の分解観察等も差し控えました。花仲間の友人が見つけたようです。
今月の花-2012.10.20-5
2012年10月20日 23時50分
ナンゴクヤツシロラン(南国八代蘭) Gastrodia shimizuana Tuyama
 広葉樹林内の林床に生える腐生性の無葉ランです。草丈は5cm程度で、根はやや肥大し、淡褐色の1~6花を頂生します。蕚片と花弁は基部で融合し、鐘形となります。花は開平し、直径は2cm程度になります。花後に蒴果が20㎝~30㎝程度に伸びます。
 日本では西表島だけが産地とされていましたが、沖縄本島でも見つかり、新産地となりました。他に台湾でも報告されています。






撮影:2012.2.25  (右下)2012.2.19 沖縄県北部
テゴリー:ラン科 Orchidaceae オニノヤガラ属 Gastrodia 絶滅危惧IA類(環境省)
今月の花-2012.10.20-4
2012年10月20日 22時55分 
タカサゴボウラン(高砂棒蘭) Luisia teres var. botanensis (Fukuy.) T.P.Lin
 樹木や岸壁に着生するランです。草丈30~50cmになります。茎は円柱状、葉も茎と同様な形状をしており互生し、基部には鞘が有り、茎を抱きます。花序は側生し、短く、総状に2~5をつけます。背萼片と側萼片は淡黄緑色。唇弁には濃紫色の斑紋があり、先端は2裂する。台湾に生育する小型の着生ランで、日本に分布しているボウランの変種とされています。花の径は2cm程度です。
 石垣島、西表島、与那国島、台湾に分布するようです。
撮影:2012.7.1 沖縄県石垣島
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ボウラン属 Luisia

 石垣島のボウランはタカサゴボウランだと聞いていましたが、花を拡大してみると、唇弁の先端の形態が、やはり沖縄本島産ボウランとは違うようでした。しかし、「中国野性ラン図鑑 陳心敬・吉占和・羅毅波著 李樹華訳 森和夫監訳 オーム社」に掲載されているボウランに近く、今後、比較研究が必要だと思いました。
 
今月の花-2012.10.20-3
2012年10月20日 22時40分
コンジキヤガラ(金色矢柄) Gastrodia javanica (Blume) Lindley
 常緑樹林内の林床に生育する葉を持たない腐生ランです。草丈は25~70cmにななります。
 花茎は茶褐色で上部に数個から十数個の花をつけます。地中に楕円形の塊根があるようである。花弁はやや緑色を帯びた黄色で、長さ約1cm。萼片と半分以上癒合して筒状になる。唇弁は長さ8㎜で、さじ形。
 石垣島、西表島、与那国島、台湾、フィリピン、マレーシア、ジャワに分布するようです。

撮影:2012.6.3 沖縄県石垣島
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae オニノヤガラ属 Gastrodia 絶滅危惧ⅠB類(環境省)
 
 
藍緑色を強く帯びた花をつけるのがヒスイヤガラGastrodia javanica (B1ume) Lindley forma thalassina Yokotaとして報告されていますが、自生地は森林伐採により破壊されたため、絶滅したものと思われています。

今月の花-2012.10.20-2
 2012年10月20日 21時55分
シテンクモキリ(紫点雲切) Liparis purpureovittata C. Tsutsumi, T.Yukawa & M.Kato 
 明るい林床や湿った場所に生える高さ10~25cmの多年草。葉は2枚で、縁が縮れ、広卵形をしていて、長さは3~8cm、幅2~4cmです。緑色の花を茎上部に10個程つけます。唇弁は緑色で中央の溝に紫点があり、長さ6~8mm、先端はくさび形または円頭。側萼片は線形でねじれ、強く外側に巻き、淡紫色で、長さは7~10mmです。
 北海道、東北~中部地方に分布するようです。

撮影:2012.7.9 長野県志賀高原
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae クモキリソウ属 Liparis
今月の花-2012.10.20-1
2012年10月20日 21時27分
トキソウ(朱鷺草) Pogonia japonica Rchb. f.

 日本各地の日当たりのよい原野や湿地にはえる地生ランです。草丈は15~25cmで披針形~線状長楕円形で長さ4~10cm、幅7~12mmの葉を1枚つけます。地下には横に這う根茎があります。花は紅紫色で茎の先に1個つき径2cm位で半開します。花の下には小さな葉のように見える苞葉が有ります。北海道、本州に自生し、四国、九州、千島、朝鮮、中国に分布するようです。


撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae トキソウ属 Pogonia 
今月の花-2012.10.18-3
2012年10月18日23時00分
イチヨウラン(一葉蘭) Dactylostalix ringens Reichb.f.
 亜高山帯の針葉樹林下に生える多年草で、草丈は10~20cmです。葉は長さが3~6cmで、卵円形。1枚だけ根元つきます。花は約3cmで、茎の先に1個をつけます。萼片は淡い緑色、側花弁は基部に紫色の斑点があります。唇弁は白色の唇弁は3裂し、紫色の斑紋がいくつか入ります。根茎は短く這います。
 北海道、本州、四国、九州、南千島に分布するようです。

撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae イチヨウラン属 Dactylostalix
今月の花-2012.10.18-2
2012年10月18日 22時34分
テガタチドリ(手形千鳥)(別名 チドリソウ)Gymnadania conopsea (L.) R.Br.
 亜高山帯から高山帯にかけての草原に分布する地生の多年草です。草丈は30~60cmになります。根茎は肥厚し、手の形になるようです。葉は互生し、広線形をしています。多数の淡紫色の小さな花を穂状につけます。唇弁は3裂し、距は細長く垂れ下がります。側萼片は斜上または開出しています。北海道、中部以北の本州、ヨーロッパから極東までのユーラシア大陸北部に分布するようです。

撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae テガタチドリ属 Gymnadenia
今月の花-2012.10.18-1
2012年10月18日 19時45分
キソチドリ(木曽千鳥)(別名 ヒトツバキソチドリ) Platanthera ophrydioides Fr. Schm. var. monophylla Honda
 亜高山帯の林床に生える草丈が15~30cmの地生ランです。葉は2~3枚で、最下部の物が最も大きく、長さが5cm程で長楕円形をしています。基部はやや茎を抱きます。花は黄緑色で、10個程を総状につけます。唇弁は広線形で長さ6~8mm、距は長さ6~10mmで両方とも垂れ下がります。北海道、本州、四国、九州に産します。

撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ツレサギソウ属 Platanthera 
今月の花-2012.10.17-3
2012年10月17日 23時55分
ホソバノキソチドリ(細葉の木曽千鳥) Platanthera tipuloides Lindl. 
 亜高山帯から高山帯の湿り気の多い草地に生える地生ランです。草丈は20~30㎝程度です。最下部の葉は長楕円形で、長さ3~7cm。上部の葉は細い。葉数は2~3枚程度です。緑黄色の花を総状に10数個つけ、距は長さ1.5㎝程度で下向きに湾曲してついています。
 北海道、中部地方以北の本州、四国、東北アジアに分布するようです。
 
撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ツレサギソウ属 Platanthera 

 
 今回は、最下部の葉を撮影していませんでした。名前は友人のT.Yさんに教わりました。彼の植物の知識には感心します。いつも有り難うございます!!

今月の花-2012.10.17-2                                       
2012年10月17日 23時30分
コフタバラン(小双葉蘭)(別名 フタバラン)Listera cordata (Linnaeus) R. Brown ssp. japonica (Hara) F. Maekawa 

 亜高山帯の針葉樹林下に生える地生ランで、草丈は10㎝程度で、2枚の長さ1~2cm程度の心臓型の葉が対生してつきます。根茎は細長く,地中を横走するようです。頂生の花序に5~6個の花をややまばらにつけます。花は緑色~茶褐色を帯び,直径は約3mm程度で、唇弁は長さ約3mm、基部に小さな突起が1対あり、先端は2裂して尾状に伸びる。北海道、中部地方以北の本州、四国、千島、サハリン、北半球の亜寒帯に広く分布するようです。

 
撮影:2012.7.10 長野県八ヶ岳
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae フタバラン属 Listera 
 
 気をつけて見ていないと通り過ぎてしまいそうなぐらいの小さな植物で、花に顔をかなり近づけないとランの仲間であることも分かりませんでした。

 
今月の花-2012.10.17-1
2012年10月17日 22時20分
キンラン(金蘭) Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume

 山地や丘陵の林下に生える地上性のランで。高さは30~50cmになります。茎の先に直径1cm程度の黄色の花を10個程総状に付けます。花は半開きで、上を向きます。葉は長楕円状披針形で、長さ10cm前後、7、8枚が互生し、茎を抱きます。中国、朝鮮半島、本州、四国、九州に分布するようです。

撮影:2012.5.3 熊本県
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae  キンラン属 Cephalanthera  絶滅危惧II類(環境省)

  山岳部の雑木林の狭い道を走っている時に、1株だけ斜面に生えていました。黄色の花が目立っていました。