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今月の花-2017.6.26
リュウキュウモクセイ(琉球木犀) Osmanthus marginatus (Champ. ex Benth.) Hemsl.
モクセイ科 Oleaceae モクセイ属 Osmanthus |
常緑の高木で全株無毛。葉は革質、対生、長楕円形~楕円状長楕円形、長さ6~15 cm、幅2~5.5 cm、短鋭尖頭鈍端、狭脚で多少葉柄に延下し、辺縁は全縁で多少狭く内曲し、側脈は 5~6 対でやゝ不明、中肋は大きくて下面に著しく突出する。葉柄は長さ2~3cm。腋生の3岐集散花序はやゝ卵形で長さ1~1.5 cm、密花、3~4 対の十字対生の包があり、包は卵円形で長さ3 mm位、やゝ鋭頭。小花梗は長さ1 mm位。萼は鐘形で5中裂し、長さ1.5 mm位、裂片は卵形で長さ0.5 mm 位で細毛縁。花冠は淡黄白色、鐘形で長さ 2~3 mm、5中裂し、裂片は卵円形。雄芯は花筒からやゝ抽出し、葯は長さ0.8 mm。核果は長楕円形で多少内曲し、暗紫色に熟し、円頭、長さ2~2.3 cm、径1 cm位、果梗は太く長さ2~3 mm。奄美、徳、沖縄、宮古、石垣、西表、与那国。―台湾、中国(中南部)(琉球植物誌追加訂正版 初島佳彦著より引用)。 |
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撮影:2017.6.25 沖縄県国頭村(雌花)
撮影:2017.6.25 沖縄県国頭村(雌花)
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撮影:2017.6.25 沖縄県国頭村(雄花)
撮影:2011.11.2 沖縄県国頭村(雄花)
撮影:2017.6.25 沖縄県国頭村(雄花) |
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この樹の雌雄の花の写真が漸く揃った。雄樹は割合に樹一杯に花を咲かせるが、雌木はちらほら咲かせている。これも自然の摂理で、実が成りすぎて、樹自体が弱ってしまうのを調整しいるのかもしれないと思っています
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今月の花-2017.6.23-2
アオギリ(青桐) Firmiana simplex (L.) W.F.Wight
アオイ科 Malvaceae アオギリ属 Firmiana |
高さ15 mに達する落葉の高木、樹皮は灰緑色で平滑、小枝は太く、幼時は葉の表面と葉柄に帯褐色の軟星毛を布く。葉は心形、掌状に 3 ~ 5 裂し、長さ16~20cm、裂片は鋭尖頭、全縁、下面は無毛またはときとして柔毛を布く。葉柄は葉身とほぼ同長。頂生の円錐花序は長さ25~50
cm。花は黄緑色。萼片は狭長楕円形、長さ1 cm位。心皮は4 ~5 個で長さ3~10 cm、辺縁に径4 mm位の円形の種子を裸出する。各島、海岸林。―日本
(土佐、大隅半島南端以南)、台湾、中国。日本列島の大平洋岸に生ずるものは葉は無毛またはほとんど無毛であるが中国産のものには葉の下面に柔毛を密布するものが多い(琉球植物誌追加訂正版
初島佳彦著より引用)。 |
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花には黄色ぽい色から時間が経つとピンクぽい色になるようです。撮りためた画像は雄花だけなのだろうか?もう少し花を拡大した物を撮影してきます。
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今月の花-2017.6.23-1
ハカマカズラ(袴葛) Bauhinia japonica Maxim.
マメ科 Fabaceae ハカマカズラ属 Bauhinia |
常緑の藤本、枝は有稜で幼時赤褐色の絹毛を密布する。葉は幼時赤褐色の絹毛を密布し、円心形、革質、先端は2裂、長さ6~10 cm。巻ひげは扁平で単一、往々対生、托葉は卵形、鈍頭、脱落性、葉柄はやや長い。頂生の複総状花序は長さ8~15
cm、赤褐色の圧毛を密布し、多花。包は針先形で長さ2mm位。小花梗は斜開し、長さ15~20 mm 、萼は後に5中裂し長さ6mm位。花弁は淡黄白色、やや円形でやや同長の爪部があり、長さ6~7
mm、外面に密毛があり、;発達した雄芯は3個。子房には密毛がある。莢果は長楕円形または卵形、1~3種子、革質、裂開、長さ5~8 cm、幅2.5~3cm。種子の上部でややふくれぼとんど無柄。各島。―日本
(紀州、土佐、南九州)(琉球植物誌追加訂正版 初島佳彦著より引用) |
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樹冠いっぱいに咲いていると見応えがあります。フェンスに絡ませたい植物です。
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今月の花-2017.6.22-2
ソメモノカズラ(染物葛、ネコソメモノカズラ,オキナワソメモノカズラ) Marsdenia tinctoria R.Br. var. tomentosa Masam.
キョウチクトウ科 Apocynaceae キジョラン属 Marsdenia |
高さ数米に達するやゝ細い藤本、小枝は細く多少圧毛を布き径1.5 mm位。葉は卵状披針形~長楕円状披針形、長さ5~13cm、幅2~5 cm、鋭尖頭、円脚~浅心脚、全縁、上面は有毛またはやゝ無毛、下面は全面有毛または脈上を除ぞき無毛、側脈は5~8対、細脈は下面で明らか。葉柄は長さ1~2.5
cmで多少有毛。腋生の集散花序は密花で径1.5 cm位、花梗は長さ1~1.5 cmで多少有毛、小梗は長さ3~5mmで有毛。花は小形、萼は5裂し径2
mm 位、裂片は卵形で長さ0.5 mm位、花冠は鐘状で長さ2 mm位、5浅裂し無毛、裂片は卵形。骨突は披針状円筒形、長さ5 cm位、径1 cm位、表面は多少有毛。種子は狭卵形で扁平、長さ0.8
mm位、種髪は長さ2~2.5 cm。 各島。―日本(トカラ列島の悪石島以南)、台湾、南中国。―基本種は本変種に比べ葉は大きくて幅広く、葉柄は長く、集散花序は往々複傘形状となって大きく熱帯アジアおよびマレーシアに分布する(琉球植物誌追加訂正版
初島佳彦著より引用)。 |
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撮影:2013.4.27 沖縄県国頭村
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撮影:2012.6.23 沖縄県大宜味村

撮影:2014.6.1 沖縄県伊平屋島 |
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渡りをする蝶のアサギマダラやリュウキュウアサギマダラの食草で、藍色の染料が採れるらしく、石灰岩土壌の林縁でよく見かけラレます。 |
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今月の花-2017.6.22-1
ギンゴウカン(銀合歓) Leucaena leucocephala (Lam.) de Wit
マメ科 Fabaceae ギンゴウカン属 Leucaena |
さ10mに達する小高木。葉は2回羽状複葉、長さ15~25cm、葉軸は有毛、小羽片は8~16個、長さ5~9 cm、小葉は20~30個、線状長楕円形、鋭頭、長さ7~12㎜。頭状花序は単立、腋生、長柄、球状、密花、径2~5
cm、花は白色。莢果は薄質、長さ12~18cm、幅1.4~2 cm、通常各頭状花序から多数でて、種子は15~25個、扁圧、楕円形、黒褐色で光沢がある。各島で緑肥植物として栽培せられ往々野生状となる。熱帯アメリカの原産(琉球植物誌追加訂正版
初島佳彦著より引用)。 |
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撮影:2012.6.23 沖縄県本部町
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子供の頃(55年ぐらい前)の出身地の島では、4km程の通学路で、ただ1カ所だけで見かけられたが、今ではその島でも至る所で繁茂している。この植物は、ミモシンという毒素を含み、家畜がこれらを摂取し過ぎると脱毛、繁殖障害、成長阻害といった弊害が出るようである。また、人間が食べても禿げると噂される?
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今月の花-2017.6.20
リュウキュウホウライカズラ(琉球蓬莱葛、ホウライカズラ、リュウキュウチトセカズラ) Gardneria liukiuensis Hatus., nom. illeg.(Gardneria nutans Siebold et
Zucc.)
マチン科 Longaniaceae ホウライカズラ属 Gardneria |
常緑の藤本、若木の葉は線状長楕円形または線状披針形で中肋にそって表面に白斑があり、花枝葉は卵形~卵状披針形で長さは通常 6~7 cm、幅 3~4
cm、革質、鋭頭または短鋭尖頭、鋭脚またはやゝ円脚、全縁、両面無毛で光沢があり、側脈は6~8対で細脈とともに下面に少し突出して明らか。葉柄は長さ
5~6 mm。集散花序は下垂性で2~3花。花梗はやゝ扁平で長さ 7mm 幅 1mm位。包は3角状披針形で長さ1 mm位となり微毛縁。小花梗は長さ1
mm位で先端は多少肥厚し、萼は広鐘形で5深裂し、幅 2mm位、裂片は広卵状円形で長さ1mm位となり微毛縁。花冠は5深裂し、裂片は3角状披針形、蕾時はすり合せ状で裂開すれば反曲し、長さ
7mm、幅2.5mm位で内面には細毛を密生し、雄芯は5個、花糸は長さ0.5mm、葯は披針形で長さ 4mm、子房はやゝ球形で径 1 mm位となり2室、花柱は針形で長さ
5mm。沖永、沖縄、渡名喜、粟国、各地ともまれ。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島佳彦著より引用)。 |
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YListではリュウキュウホウライカズラ、リュウキュウチトセカズラともホウライカズラの別名となっていました。しかし、植物分類表(大場秀章著 アボック社)ではリュウキュウホウライカズラ(リュウキュウチトセカズラ)とホウライカズラの両方の記載が見られました?絶滅危惧IA類に指定されたタイワンチトセカズラが宮古島に産するようですが、この植物との違いもはっきりしないようです。
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今月の花-2017.6.19
リュウキュウハナイカダ(琉球花筏) Helwingia japonica (Thunb.) F.Dietr. subsp. liukiuensis (Hatus.) H.Hara
et S.Kuros.
ハナイカダ科 Helwingiaceae ハナイカダ属 Helwingia |
高さ1~2 mの落葉低木、小枝は緑色で無毛。葉は互生、膜質、卵状披針形~卵状長楕円形、長さ 7~18 cm (通常 9~10 cm)、 幅3.5~7
cm、長鋭尖頭または尾状鋭尖頭、鈍脚~円脚、短芒に終る低い鈍鋸歯状鋸歯縁、芒は長さ1~1.5 mmで頂端は点状で多少内曲し、両面無毛、側脈は4~6対で下面に突出する。葉柄は長さ
2~7 cm、無毛。基部の托葉は糸状で単立しほとんど分岐せず長さ1~2 mm。花は雌雄異株で葉上の中肋上に傘形状につく。雄花:10~25花、小花梗は長さ不同、細く、無毛、長さ
3~5 mm、花弁は3~4個、すり合せ列、卵状円形、長さ1.5~1.8 mm、淡緑色、鋭頭、雄芯は3~4個で花弁よりやや短く、葯は卵形で長さ1
mm位、花盤は扁平で径1mm位。雌花:2~3花、小花梗は長さ1~1.5 mm、花柱は3個で頂端付近までゆ合し長さ1mm、花弁は狭卵形で長さ1mm位。液果は黒褐色に熟し球形、径5
mm位、内に3~4個の種子を有する。種子の断面は卵状長楕円形。奄美、徳、沖縄、伊平屋、―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島佳彦著より引用)。 |
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撮影:2016.3.27 沖縄県大宜味村(雌)
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撮影:2015.3.1 沖縄県名護市(雌)
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植物は不思議です。なぜ葉の上に花を咲かせるのだろうといつも思います。花は5月頃までなのかもしれません。
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