リュウキュウセッコク(琉球石斛)(オオシマセッコク) Eria ovata Lindl.
    ラン科 Orchidaceae  オサラン属
Eria
                               絶滅危惧U類(環境省)、絶滅危惧IB類(沖縄県) 
 着生蘭。偽球茎は棍棒状で根茎上に接在し、長さ20cm 位、5〜8節からなり、上方に葉をつける。葉ははじめ鎌形であるがのちには肥厚しやや内曲し、長さ12〜17 cm、関節を有する。総状花序は孤状に曲り、長さ4〜9cm、密花、短柄を有し、花軸に微毛がある。包は鱗片状で暗紫色、長さ1〜2 mm。 子房は長さ3〜4 mmで有毛、淡紫色。萼片と花弁は白色、上方萼片は長楕円形、鋭頭、長さ4〜5 mm、幅 2.5〜3.0 mm、外面に微毛があり、内方萼片は斜形で下部は芯柱の基部と合着し外面に微毛がある。唇弁は基部扁平な嚢状となり密腺と2歯を有し前部は不明3裂する。芯柱は紫色で長さ1.5 mm。 奄美?―固有。本種は故内山富三郎氏が奄美大島で採り小石川植物園で栽培し開花したものに基くものである。然し其後誰も本種を採集した人がない点から考え外国産のものを奄美産と誤認したものかも知れないので今後の精査を必要とする種類である。沖縄産のキバナキキョウランも同ケースのものかと考える(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2014.7.21 栽培品

撮影:2012.6.30 栽培品

撮影:2014.7.21 栽培品

撮影:2012.6.30 栽培品



撮影:2008.5.25 沖縄県西表島

撮影:2008.5.25 沖縄県西表島

 高い木の上で繁茂していました。1カ所では台風で落下したのがあり、生きながらえるように木の凹みに入れておきました。