イチヨウラン(一葉蘭) Dactylostalix ringens Rchb.f.
     ラン科 Orchidaceae  イチヨウラン属 Dactylostalix
   
本文へジャンプ
 高さ10〜20cmの多年生地生ラン。多肉質で硬い葉を根茎から1枚を出し、長さ1〜2cmの葉柄がある。葉身は卵円形、長さ3〜6cm、幅3〜4cm、先端はやや鈍頭、基部は鈍形となる。表面は光沢はない。

 花は5〜7月に開花するようである。花茎は直立し、鞘状の鱗片葉が1〜2個つき、茎頂に1個の花のをつける。苞は4角状楕円形で長さ2-3mmになる。萼片と側花弁は倒披針形または線状披針形で、長さ2〜2.5cmで薄い緑色をしている。基部にはで紫色の斑点がある。唇弁は広楕円形で、白色で紫色の斑点が基部の両端に見られる。唇弁はほぼ中央で3裂する。北海道、本州、四国、九州





撮影:2012.7.10 長野県八が岳

 苔の繁茂した場所で、葉を一枚だけ付けたこの花があちこちで咲いていた。