イリオモテムヨウラン(西表無葉蘭) Stereosandra javanica Blum
     ラン科 Orchidaceae  イリオモテムヨウラン属
Stereosandra   絶滅危惧II類(環境省、沖縄県) 
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 無葉の腐生蘭で全株無毛。 花茎は高さ20〜30 cm、径 1.5 mm位、紫色、4〜6個の鱗片がある。鱗片は淡黄色で膜質透明、長さ1〜1.5 cm、下方のものは抱茎して鈍頭、上方のものは披針形、鋭尖頭で多少抱茎。頂生の総状花序は上向し、長さ5〜10 cm、10〜15花を疎につける。包は線状披針形、透明質、1脈、長さ4〜7 mm、宿存性。花は長さ2〜4 mm、細い小梗を有し、開出せず、淡紅色。萼片は披針形、3脈、鋭頭、扁平、下部は淡色で上方は帯褐紫色、頂萼片は長さ6 mm、側萼片は長さ6.5 mm。花弁は萼片とほとんど同形であるが少し幅が広い。唇弁は長さ7 mm、上向し、広披針形、やや鋭頭、3脈、膜質、多少凹面、上部の少し上方から弯曲し、辺縁基部の両側に黄色で楕円形の小突起がある。 芯柱は長さ3 mm、葯はやじり形で長さ1.5 mm。 西表。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.6.2 沖縄県石垣島

撮影:2012.6.2 沖縄県石垣島

撮影:2012.6.2 沖縄県石垣島

撮影:2012.6.2 沖縄県石垣島



撮影:2008.5.26 沖縄県西表島

撮影:2008.5.26 沖縄県西表島
       

 石垣島に群生して咲いている場所がありました。川沿いのかなり湿度の高い所に生育したいました。西表でも大雨の時は流されるのではないかと思われる場所でした。